わたしたちの足元にある広大な大地。環境地質とは「大地を人間が利用する際に直接影響する事象を地質の目で取り扱うこと」です。すなわち、大地の環境を調査し、人間の利用による大地の変化を予測・評価し、必要な保全対策を提言して、モニタリングの計画を提言・実施することです。
大地の環境には、貴重な地形地質・特殊な自然現象、水文・地下水環境などがあり、それらが有機的に結びついています。従って、環境地質では、常に関係する環境の要素を視野に入れた調査の計画・実施が大切です。また、大地の内部構造やメカニズムについて知ることは、貴重な水資源である地下水や温泉の保全のためにも、とても重要なことです。
弊社は、地域の貴重な地形地質や水資源を支えていくため、地形地質や地下水に関する的確な調査を行うとともに、解析、予測、対策の提案や研究等を行っています。
貴重な地形地質・特殊な自然現象
▪文献調査・現地調査・聞き取り調査により、地形地質の概況及び貴重な地形地質・特殊な自然現象の分布及び特性にもとづいて、開発等人間活動による影響予測を行います。
水文・地下水調査
●水文調査
▪大切な水環境を保全し、適切な管理のもとで水資源を有効活用するため、降水・蒸発散等を含め水環境の収支バランスを把握します。
▪水文現象に及ぼす地形・地質・土壌・植生等の自然的因子や、開発等人間活動による水循環の変化や汚染等を調査します。
●水利用(河川・地下水・温泉)調査
▪河川水や地下水・温泉の利用状況を調査し、水文調査を踏まえて、開発等人間活動による影響予測を行います。
総合的な土砂管理のための調査
▪置土流出状況調査:土砂移動の状況(土砂収支や堆砂量など)を観測して土砂管理資料とする。
▪河床材料調査:置土周辺の河床材料の粒径変化を調査して、置土の影響を把握する。