●植物相・任意踏査

植物相調査状況

調査対象区域を踏査し、目視確認したシダ植物以上の維管束植物を記録します。現地で種名の識別(=同定)が困難な植物があった場合は、同定に必要な部位を持ち帰り、室内で”さく葉標本”(押し葉標本)を作製した上で同定します。
踏査ルートは調査対象区域の様々な環境(植生や地形など)を網羅するように、また、調査時期は植物種の確認適期(開花・結実期など)を考慮して設定します。

●大径木調査

大径木

調査対象区域を踏査し、胸高直径が50cm以上になる大径木を対象に樹種、樹高、胸高直径、確認地点を記録し、写真撮影を行います。
胸高直径50cm以上の樹木は、猛禽類が営巣木として利用しやすいこと、樹洞ができやすく、それを小型の鳥類や哺乳類が利用する可能性が高いことが知られています。

植生調査

●植生調査

植生調査状況

安定した相観、環境・立地条件等が均質な場所に方形区を設置し、植物社会学的調査法(Braun-Blanquet,1964)に基づいて、方形区内の各階層(高木層、亜高木層、低木層、草本層)に出現する植物種の被度・群度を記録します。また、必要に応じて群落断面模式図を作成し、写真撮影も行います。

●毎木調査

毎木調査状況

調査対象区域の植物を量的に把握する方法の一つで、樹木の種類、胸高直径、樹高などを測定します。

希少植物の保全に関する調査

●注目すべき植物種等調査

希少種の調査状況

植物相調査や植生調査時に確認した注目すべき植物種等は、GPS等を用いて可能な限り正確な確認地点を記録します。また、確認地点ごとに生育状況(個体数、開花・結実の有無など)と生育環境(地形、植生など)を記録し、写真撮影を行います。