◆先月7月28日、静岡市を流れる巴川の中流部に位置する麻機遊水池で、自然観察会「遊水池のいきものを探そう+ECO」とワークショップ「麻機遊水池の水について考えてみよう-大地の成り立ちと水の循環」が行われました。
麻機遊水池は、甚大な被害に見舞われてきた巴川流域の総合治水対策の一環とし て整備されている多目的遊水地の一つです。この遊水池整備によりかつて沼が散在する時代に生息・生育していた生き物が蘇り、多様性のある貴重な湿地環境に なったことから、平成13年に環境省により「日本の重要湿地500」に指定されました。この麻機遊水地の豊かな自然を守り、増やしていくために、平成16年に「巴川流域麻機遊水池自然再生協議会」が設立されました。
この自然観察会は、巴川流域麻機遊水池自然再生協議会と遊水池の地盤改良などを手がける平井工業株式会社が、親子に麻機遊水池の魅力を紹介するため、7年前から続けています。
観察会参加者の方々は
また、生き物の観察のほか、静岡市緑地政策課が「あさはた緑地」の設計のために現在実施している水の調査(河川・自噴井戸の水量調査)についての説明や、自噴井戸の水に触れたり、流量の測定の体験なども行われました。
※詳しくは→ 静岡市緑地政策課HP、 平井工業(株)HP
※静岡新聞に掲載されました(PDF)
※静岡市の自然と環境学習ウェブサイト「しずおかみんなのしぜんたんけんてちょう」でも紹介されています
透水性実験(地層と湧水の仕組みを説明)「どれが一番早く水が出てくるかな~」
自噴井戸の流量観測「水が冷た~い」
ワークショップは、静岡市緑地政策課により、遊水池の自然環境の土台をつくっている大地や生き物を育んでいる水について知って頂くため開催されました。
麻機遊水地がなぜ整備されたか、なぜそこに多様な生き物が生息・生育するのか・・・時間的な長さや空間的な広さを感じながら、麻機遊水池の自然を成り立ちから考えるきっかけとなるような内容が盛り込まれていました。
ワークショップ「麻機遊水池の水について考えてみよう」
(株)環境アセスメントセンターの実績
当社は、静岡市緑地政策課から「あさはた緑地」設計に係わる水の調査を委託されており、この観察会でも水に関する催しを担当したほか、ワークショップの運営をさせていただきました。